生活に根ざした編み物
こんにちは編屋です( ´ ▽ ` )ノ
今は編み物というとほとんど趣味の世界だ。
しかし昔はもっと生活に根ざしたものだった。
最初はお父さんのセーター
解いて、次は子供達のセーター
日に日に大きくなる子供に合わせて少し解いて袖を長くしたり、若い子向けに明るい糸を追加して痩せた糸を補強したり、模様を入れたり。
最期は毛糸のパンツなど見えないところに使い終える。
もう少し時代が進むと、お母さんも忙しくなるが、家でセーターを作るのが当たり前というのは残っていたので、より時間のかからない機械編みが普及する。
昔は今ほど服が安くなかったので、そうして着れなくなっなら解いて新しいのを編む節約術が編み物だ。
今はそんなに切羽詰まってないので、編みたければ新しい糸を買えばいいし、何度も編み倒して痩せた糸を必要としないので、一度編んだら解かない。
解くことがないので、かせくり機も湯のし器もいらない。
趣味なので、編む楽しさを求める手編みは細々と受け継がれるが、速さと機能性の機械編みは逆に廃れていって、今はほとんどする人がいない。
そんな感じなので花嫁修業で、家族の服を作るためや、破れたり、裾直しなど繕うための洋裁、冬の服を作るための編み物、お客様をおもてなす為のお茶、床の間に飾るお花。それらを習って嫁にくるのは当たり前の時代もあったのだ。
だから嫁入り道具にミシン、機械編み機、編み棒などを持っていて、今それがまだ押入れ深くに眠っている人もいる。
それらを教える先生は大盛況だ。
だって嫁に行く人は習うんだから、それはすごい人数だ。
そりゃ編み物講師でマンションが建つはずだ。忙しいほどこの上ない。
お母さんは家で全てをこなさなくてはいけないので、外で働く時間もないだろう。
専業主婦もいっぱいだ。
生活必需品ではない編み物は今後趣味以外で人口が増えることはあるのだろうか…
ガンバレ編み物!
増えろ!
そして流行れ!
またね( ´ ▽ ` )ノ